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宅配便を受け取った時のエピソード

師走に入ると、私の耳は玄関のチャイムの音に敏感になります

■ 61歳 : 女性の話
師走に入ると、私の耳は玄関のチャイムの音に敏感になります。「ピンポーン」の音に続くのは、宅配便のお兄さんの声。「〇〇便でーす。××さんから蜜柑のお届けです」嬉しいような、そうでないような。それにはちょっと訳があります。
それは、母のふるさとは蜜柑が成る山がたくさんある町です。
親戚もその辺りに集まっているので、幼い頃からよく送られてきました。
私が選んだ伴侶は、これまた有名な蜜柑の産地の出身。その上、義理の妹の嫁ぎ先まで、地方は違えど全国有数のオレンジの里ときています。子ども達が独立し、人数の減った我が家では当然食べきれる訳もなく、毎年年末になるとコンポート作りにジャム作りにと、大忙しになるのです。

りんごやさくらんぼ、ぶどうに梨。全国各地に親戚があればと、虫のいい事を何度思ったことでしょう。自分の住んでいるところには、これといった特産品も無いのに贅沢です。
夏が来て、秋が過ぎると又季節がやってきます。私は宅配便のお兄さんから、蜜柑と一緒に皆の優しい気持ちを受け取ります。

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